暖かく無関心なホットする人(P君) 425話

 午後5時30分D君は会社から真っ直ぐアパートに帰って来た。部屋に入ると冷蔵庫から
牛肉、玉ねぎ、人参、にんにく、ピーマン、ジャワカレー中辛、SBカレーの粉を出した
。ジャガイモは入れないカレーを作ろうと思った。お店で食べるカレーには入っていない
ような気がしたからだ。カレー用の鍋に油を引き、火に掛けて、牛肉を炒めた、それから
水を入れ、切った玉ねぎ、人参、にんにく、ピーマンを入れ、よく煮た。カレールウと
カレー粉は最後に入れ掻き混ぜた。わかった。ジャガイモは崩れやすいのでカレーに
入れるとルウが薄まってしまうから、お店では入れないんじゃないかな?と彼は思った。
同時進行でご飯も炊いた。牛肉で作ったから、かなり美味しいカレーに仕上がっているんじゃないか、それにカレーだったら温めるだけで食べられるから、明日の夕飯にピッタリと思った。
 午後6時20分、彼はそのカレーを夕飯にして食べた。「今まで中で一番美味しいのが
できたかも。」と彼は思った。
 午後7時、聖書を読む時間だ。今晩読むのはヨハネによる福音書4章だ。4章はサマリア
の女とイエス様との会話の記事、故郷では尊ばれなかった記事、カぺナウムの病気の息子
が癒される記事などだった。
                                   つづく