暖かく無関心なホットする人(P君) 184話


 D君も「おはよう。」と言った。が時が止まったようだった。D君は続けて何か言おう
と思ったが言葉が出てこない。そのときガッキーが「どうしたの?D太郎、いつもの元気がないね。」「そんなことないよ。」「そうかなあ?」D君は思った。ガッキーは勘が
鋭い。バレなきゃいいけど。
 9時35分、彼らはインプレッサでマックに向かった。D君は心の中で祈った。「神様、
どうか昨日の事がリーダーとガッキーにバレませんように。」
 9時40分、車はマックに着いた。それを見ていたリーダーが店から出て来た。「D君、
いつも悪いね。」「リーダー、この間借りたCD全部聴いたんですけど感動しました。」
「それはよかった。」車は教会に向かった。「あのCDをリーダーは何処で買ったんですか?」「あれは、御茶ノ水のOCC(御茶ノ水クリスチャンセンター)で買いました。」「そこに、よく行くんですか?」「そうだね。割とよく行くね。」「秋葉原には、よく行きますが、御茶ノ水のことは、あまり知りません。今度行くとき一緒に、その店に連れてって下さい。あのCDを買いたいもので。」「ええ、いいですよ。」
 車は教会に着いて、彼らは玄関に向かった。
 玄関に入るともうそう寒くないので、電気ストーブはONにしないで、そのまま会堂に
入った。D君にとっては、その方がよかった。
                                  つづく