暖かく無関心なホットする人(P君) 180話

 D君は、まるで高い山に登り切ったかのように、一生の大仕事をしたかのように、
ホットして、下を向いて無言で感謝の祈りをした。それから余程疲れていたかのように
すごいスピードで夕食を食べた。
 リカはそれを見て「コーチ、そんなに慌てて食べなくてもいいよ。時間はたっぷりあるから。」「そうだね。あっ、そうだ。この近くに宝石店があったね。婚約指輪を買いたいところだけど、そうすると皆に知られてしまうから十字架のネックレスを、代わりに買ってあげたい。この夕食のあと買いに行きたい。」「グッドアイデア。」
 6時10分、彼らは店を出た。D君はリカちゃんの手を自然に取り、町を歩いた。
しばらくすると宝石屋があった。その店に二人で入り、ネックレスが並んだコーナーで
、D君は「ネックレスは指輪と違ってサイズが無いから楽だね。」と言いながら、
ティファニーのクロス(十字架)ネックレスを手に取り、店員に「これを下さい。」と
いった。それを買うと、リカの首にかけた。「洗礼を受けて、ちゃんとプロポーズしたら
指輪を買うから、それまでこれをしててね。」「うん。」
                                 つづく