暖かく無関心なホッとする人(P君)2841話

 3/25(月)朝6時、D君は起き急いで朝の準備をして、聖書のヨハネの福音書の17章
を開いた。リーナを起こす7時まで時間がある。D君は前から「どうして罪の全くない
イエス・キリストはユダヤ人に殺されたのか?」知りたかった。今のところわかったことは、ユダヤ人は2回目の十戒石板の「あなたにはわたしの他に神があってはならない。」
に従って、「神(主)は一人。」ということを何より大事にしていた。そんなところに
イエス様が現れ、「私も神なんだよ。」と数々の奇跡で証明したが、ユダヤ人はそれを
受け入れず、ついにイエス様を殺してしまった。そこまではわかる。D君は前から
ヨハネの福音書17章が気になっていた。その章はイエス様と12弟子が最後の晩餐の
ラストの場面でこの後、ゲッセマネの園に出かける。言ってみればこの章はイエス様の
遺言のようで、最重要な事しか言っていない。そんなわけでここを読めば、イエス様が
最も弟子たちに知ってもらいたいことが、きっとわかると思った。D君が最も心に突き刺さったのは3節の「その永遠のいのちとは、彼らが唯一のまことの神であるあなたと、
あなたの遣わされたイエス・キリストとを知ることです。」だった。これはどう考えても
二人のことだ。一人の神ではない。それなのに聖歌ではどうして「~三つにまして、一人
の神~」と歌うんだろうか?D君の疑問は深まった。
                                    つづく