「開かれた扉の向こう」

 開かれた扉の向こうには青い夏の海が見える。その前の扉は開いて
いる。その扉の向こうにはベランダがあって、そこに出れば美しい海
と潮風と夏の日差しがある。そこまでたったの3メートルだけだ。
ところが不思議なことに、その部屋の人は少し歩くだけなのに、その
部屋から出ようとしない。
 この人は誰かと似ているといませんか?この人は「あの説」に
しばられ聖書を理解できない人のようです。その部屋の中に居ても
ただ「美しい海の景色だなあ。」と思うだけで、ちょうど言ってみれ
ば聖書にフィルターがかかっていて、ぼやけていて、かなり現実世界
と、かけ離れていて自分とは関係ない世界で、その場に自分がいたら
ということを想像できない。
 でも、その部屋を後にしてベランダに出れば、180度海が見渡せ
潮風と夏の日差しを体験できる。そのように「あの説」を後にして
三人の神「我々」に出会えば、自分が聖書の世界の中でダイナミック
に、その場にいるように体験できる。
 その部屋から出ないように、しばりつける人の方がおかしい。部屋
の中にいるよりベランダに出た方が比較にならないほどすばらしい。