暖かく無関心なホッとする人(P君)2570話

 11月4日(日)朝6時、D君は起きた。毛布だけじゃそろそろまずいな。と思いエアコンの暖房を20度に設定してONにした。温度計を見ると15度だった。D君は思った。今日は日曜日しかも第一日曜、イベント青年会だけど昨日リーダーと話し合ったように、12月の23日のクリスマス祝会について話したいと思った。今からクリスマスカードを用意して12月に入ってから、友人知人に送る計画だ。あんまり早く出すと忘れてしまう危険性
があるし、直前だと他の計画を立ててしまう。だから一番いいのは今年も「クリぼっち」
かな?としょんぼりしている12月の初旬に出せば効果てきめん、そのことを青年会で
話そうと思った。時計を見るとまだ6時15分、そうだ今日は日曜日、リーナを起こすのは
8時でよかったんだ。でも1か月前から自分の目覚まし時計で自力で起きているから心配ない。自分はというと日曜日で聖書朗読もしない日だ。さてどうしよう?
そうだ自分は誰にクリスマスカードを出すか決めよう。今年は隆一と聡には出す必要がない。そうだ会社の後輩のF君に出そう。でも彼はイケメンで木村拓哉に似ているからきっとモテモテでクリスマスの予定なんて決ってるだろう。その前に彼女がいる人は却下。
そういえば以前サッシーがキムタクのファンだった、でもイノッチと婚約したから、
キムタクそっくりの人が現れても影響されないだろうと思いたいけど危険だ。次に考えたのはいつも出版社でお世話になっているBさんだ。彼にはいつも面白い小説を書いて
もらっている。自分はそのBさん担当の編集者だ。多分歳はアラフィフだろう。小太りで髪の毛も薄いもちろん独身、彼なら喜んでもらってくれるだろうと思った。そうだ今年は
そのBさんに渡そう、と思った。自分は教会の窓口係だ。12弟子の一人、アンデレは兄
ペテロをイエスさまの所に連れて来た。他に大きい働きはしなかったけど彼がいたおかげ
でペテロが救われた。そうだ自分もアンデレのような人になろう。
                                    つづく