暖かく無関心なホッとする人(P君)2552話

 午後1時15分、プーさんとアリスちゃん、ゲンPと檜山はそれぞれ小川の方の大きい石
の上に座り今にもキスをしそうなほど顔を近づけて何かを話している。あまりにも刺激が
強いのか、他の人はブルーシートに座り、彼らを見ないようにしていた。D君は思った。
イノッチとサッシーだけは彼らを見て刺激を受けた方がいいのに。いい歳なのに。
D君は作戦を考えた。イノッチにメールを書くことにした。内容は


イノッチへ  今は直接話せないからメールを書くことにした。サッシーがそばにいるからね。サッシーを連れ出すんだ。で、プーさん達がいる小川の方にデートして散歩して
行くんだ。プーさん達のラブラブな様子を見て、サッシーも刺激を受け結婚したくなるはずだよ。                        Dより


D君はこのメールをイノッチに送った。--------
イノッチ📱 「--------あっ、メールだ。」イノッチは座ったまま、そのメールを読んだ。しばらく考えて、立ち上がり、そばにいるサッシーに声をかけた。
イノッチ 「サッシー、ちょっと散歩しようか?」
サッシー 「うん、いいよ。」二人は小川に向かって進んだ。、、、、、、、、
、、、、、、、、小川のそばの大きな石の上に座りながら、プーさんとアリスちゃんは
とうとうキスをし始めた。檜山はゲンPの肩にもたれかかっている。それを見ていた
イノッチとサッシーはいつのまにか手を恋人つなぎにかえた。、、、、、、、、
イノッチ 「僕たちも大きい石の上で休もうか?」
サッシー 「うん。」、、、、、、、、石の上に座りイノッチとサッシーはいい雰囲気に
なった。イノッチは恋愛の先輩D君の教えを思い出した。「恋愛にマニュアルなんてない
。こうすればいいなんて教科書はない。恋愛は行き当たりばったりなんだ。女性は投手
男性は打者、どこにどんなボールが飛んでくるかなんて誰にもわからないんだ。ただ
好球必打なんだ。今がチャンスだと思ったら、すかさずプロポーズしたほうがいいんだよ
。いつどこでプロポーズしようなんて考えていると、その日が来る前に相手の気持ちが
冷えちゃうかもしれないよ。鉄は熱いうちに打て、だよ。
                                    つづく