暖かく無関心なホッとする人(P君)2390話

 午後1時、D君は続けてアタナシウスのことを調べて見た。
アタナシウスはエジプトのアレキサンドリアで生まれ育った。幼いころからエジプトの
習慣が身にしみついている。彼は幼いころの事を思い出していた。年配の人たちは口々に
「太陽は神様だ。太陽には朝日と日中の暑い日と夕日があるが、この三つとも同じ一つの
太陽だ。」と何時も言っていた。これを太陽三神といい、エジプト人は皆この太陽三神の
崇拝者だった。彼らは絶対に太陽三神を捨てないだろう。それなら逆にキリスト教の方が
太陽三神に歩み寄ったらどうだろう?ちょうどキリスト教には父なる神様、子なる神様、
聖霊なる神様がいる。この三人の神様は、それぞれ違う姿だが本当は同じ一人の神様と
言うことにすれば、頑固なエジプト国民も、キリスト教の神様は太陽三神の神様と姉妹の
ように似ていると思って、受け入れてくれるのではないか?と思った。
(このときアタナシウスはクリスチャンではなく、エジプト人と同じただの太陽三神の
崇拝者だった。三位一体法案が可決してから政府によって勝手に正統的なクリスチャン
と承認された。だから政府が白と言えば黒い者でも白になってしまう。残念ながら。)


                                    つづく