暖かく無関心なホッとする人(P君)2377話

 7/21(土)朝5時50分、D君は気が付いた。「今日は土曜日だったから、リーナを起こすのは8時で良かったんだ。あぶないあぶない、もう少しで7時に起こすところだった。僕も8時まで聖書の勉強が出来るんだ。もうマタイ、マルコは読んでしまった。順番から行くとルカの番だけど1度は読んだから、この辺で大体の聖書の構図が見えて来た。今の所
解って来たのは、神様は一人しかいないと思い込んでいるユダヤ人に対し、その誤りを
正そうとして登場したイエス様と言う構図だ。しかし福音書を読んでいくとユダヤ人達は
(とくに熱心なユダヤ教徒)は2回目の十戒石板の「私の他に神があってはならない。」
をよく考えても見ないで(この文章の神はヘブル語の複数系で書かれている。少し考えれば、「この神様は単純に一人ではないのでは?その前の創世記で神様はたびたび「我々」と一緒に登場している。だからこの「我々」が複数系の神なのではないだろうか?)と
考えてもよさそうなのに、残念ながらそう考える人はいなく、結果的に自分も神だ。と
主張したイエス様は殺されてしまった。皮肉なことに、このことをユダヤ人が理解できなかったために、救いが異邦人に与えられた。
 朝6時30分、D君は思った。「この構図が聖書を理解するための方程式なんじゃないだろうか。この方程式で聖書を読むと、なるほどユダヤ人はこの時こう考えていたのか。
対するイエス様は何とかしてユダヤ人を説得させようとして忍耐していたんだ。と言うことがわかる。ルカの福音書はマタイ、マルコに似ている。今度はヨハネの福音書を読んで
見よう。また新しい発見があるかも知れない。」
外は異常に熱く、午後3時頃は38度ぐらいある。リーダーと相談して、6月から土曜日の
リーダー、僕、イノッチ、剛君だけ楽器だけの教会会堂賛美練習は暑いから一時休んで
9月から再開することにした。なぜなら土曜日の会堂は冷房がしていないからだ。だから午前は時間があるから買い物でもしよう。


                                    つづく