暖かく無関心なホッとする人(P君)2371話

 午後1時20分、教会の中の会議室は静まった。聡は檜山に近づいて行った。
檜山も座ったままだったが、この後の展開を予想して背筋をピンと伸ばした。檜山の
右横に立った聡は檜山の目を見て言った。
聡 「昨日はありがとう。まさかこんな展開になるなんて思っても見なかった。何も
  用意していないけど言わせてください。初めて会った時から好きでした。付き合って
  からまだそんなに日が経っていないけど、長く付き合ったからいいという訳じゃない
  と思うんだ。いつか君と幸せな家庭を作りたい。僕と結婚してください。」
しばらく檜山は下を向いて事の重大さを実感していた。無言のまま1分ぐらい経った。
檜山 「よろしくお願いします。」
                                   つづく