暖かく無関心なホッとする人(P君)2302話

 午後5時55分、リーナは冷蔵庫から豚肉300g、卵4個を出した。本当はトンカツ用の
分厚い豚肉が欲しかったが、この薄い豚肉を食べてしまわないと、と彼女は思った。
卵は1~2時間前に冷蔵庫から出して常温に戻した方が美味しいけど今日は仕方ない。
次にさっき買って来た玉ねぎを半分に切って、薄くスライスした。半分はカツ丼用、
半分は味噌汁用にしようと思った。それから卵を割り、軽くほぐしておいた。まず
トンカツを作るんだけど今日の肉は薄いから叩く必要がない。それに塩、コショウを
少々、それを小麦粉につけ、2個の卵を溶いたところにつけ、もう一回繰り返した。
それをパン粉につけ、180℃ぐらいの油で揚げた。「この肉なら薄いからすぐ揚がるし、
切って置く必要が無いから楽。」と彼女は思った。フライパンを用意とボールを用意し、ボールの中に水100cc、醤油大さじ2杯、みりん大さじ2杯、酒大さじ2杯、砂糖小さじ2杯、だしの素小さじ2杯を入れかき混ぜた。小さいフラパンにカツ丼用の玉ねぎを入れ、さっき作った調味料も半分入れた。それをガスの火にかけ、ぷくぷく沸いて2~3分煮る
。なんちゃってトンカツをフライパンに入れ、卵を周りから2/3量だけ回しかける。
少し火を強め、フライパンをたまに揺すりながら、卵が半分ぐらい固まってきたので、
残りの卵を回しかけた。フライパンを揺すりながら最後に入れた卵が半熟になる前に
火を止めた。現時間、午後6時40分、ご飯が炊きあがったので、大きい丼にご飯をつけ、
その上にカツ丼の具をつけ蓋をした。それと玉ねぎの味噌汁も作った。
                                    つづく