「神は一人か?三人か?」

 二回目の十戒石板に書いてあったのは、「あなたには、私をおいて
ほかに神があってはならない。」でした。私とは言いましたが、私は
一人ですとは言いませんでした。ふつう人間だったら私と言えばその
人ひとりの事ですが、こう言ったのは神様です、人ではありません。
神様の一人と人間の一人と一緒にするところが違うようです。その前
の創世記で神様は、たびたび「我々」と言っています。ということは
神様は他に二人の人と一緒に行動していたようです。このところを
砕かれた最初の十戒石板に何と書かれていたか不明です。
もしかしたら「私のところを我々と書いてあったかも知れません。」
でもそれは神様を怒らせてしまったので、永遠の謎になってしまい
ました。それでユダヤ人は単純に神様(主)は一人と思っていました。
 でも不思議なのはユダヤ人でも旧約聖書は読むはずなのに、その前
の創世記で「我々」は地球や人間をどのように創るか話し合ったから、
神様が私と言えば当然あとの二人も一緒で切り離せない関係です。
 もし三人家族がレストランに行ったとして、ウェイトレスは
この三人を見て、すぐ一つのテーブルを用意して、会計も一人に
まとめるはずです。これで三人「我々」だれど一人(私)という理由
が理解できるはずです。
 しかし、このことはユダヤ人には理解できませんでした。また
「あの説」は三つにまして一人の神と言っていますが、聖書的には
三人の神がまとまった、一つの神のチームです。