暖かく無関心なホッとする人(P君)2288話

 午後8時30分、D君はリーナが入浴している間、食卓でコーヒーを飲みながら☕~
まったり物思いに耽っていた。最近よく思うことはハイブリッド車のことだ。
どういうわけかハイブリッド車と隆一たちのことがセットで気になる。今までの経験上
こういう時、二つの一見なんの関係もないように思える事でも、脳のシナプスは近い所
にある。この二つが結びつくと「そうだったんだ。」ということになる。
ハイブリッド車の動力は、電気モーターとガソリンエンジンだ。だからガソリン消費量
が少ないので、ガソリンエンジン車に比べ燃費が1.5倍いいと言われている。が価格が
高いというデメリットもある。どういうわけか隆一達の付き合いもハイブリッド車に
似ていると思った。まず彼らは気軽には付き合い始めなかった。気軽と言えばナンパほど
気軽にはじめる付き合いはない。それでさんざん失敗してきて隆一達もやっと恋愛の勉強
をはじめ、恋愛偏差値が上がって来た。この恋愛偏差値というのが燃費に似ていると思う
。誰だってガソリンをあまり使わないで車をドライブしたい。誰だって失恋しないで恋を
したい。でもこの難題を解決したのがハイブリッドシステムだ。車の場合、加速して車を
パワーアップするときアクセルを深く踏む、そうすると確かに車は加速して行くが同時に
ガソリンがかなり消費する。自分が相手に恋をして好きですオーラを強く出すのに似ている。そうすると相手の人は恋が出来なくなる、これは燃費が悪くなるのに似ている。
この状態を続けていくと、最悪ガス欠、つまり失恋になってしまう。それで相手の方が先に恋ができるように、エンジンは掛かっているんだけど、あまりガソリンを消費しない
ハイブリッド車のような静かなスタート、友達以上恋人未満から始めれば、ガソリンを
あまり使わないように、恋愛でも失敗することもないと思った。で誰でももっとスピード
を上げたくなる。でも隆一達は恋愛偏差値が上がってきて、恋愛のテクニックを知っているからアクセルを自分では踏まない。女性陣に踏ませる。これが女性陣の方に先に恋を
させることだ。隆一達は見事に女性陣にアクセルを踏ませたとD君は思った。
                                     つづく