暖かく無関心なホッとする人(P君)2264話

 7時、D君は思った。リーナを起こすまで、まだ1時間もある。朝食を作り始めるのも
8時からだ。D君はコーヒーを飲みながら隆一達にメールすることにした。☕~


  「軌道に乗ってから」
隆一、聡、昨日の調子だと恋愛は軌道に乗ったみたいだね。よくTVで「僕と付き合って
下さい。」と言って頭を下げ、手を差し伸べる場面があるけど、実際にはそんな場面は
無いと思う。ほとんどの場合、いつの間にか気が付いたらデートを重ね、付き合っていた
カップルが多いんじゃないかな。隆一達もいつの間にか付き合って、っていうところまで
来たと思うよ。これは恋愛が軌道に乗ったみたいだ。これから大事なことはペース配分
なんだ。恋愛はマラソンレースに似ている。で結婚式はそのゴールだ。マラソンで最初の内はトップを走っていたとしても、そこでパワーを使い果たしてしまいと途中棄権という
危険性もある。遅くてもいいんだ。完走さえすれば勝ち組だ。マラソンと違うところは、
ライバルはいないから抜かれる心配はないところだからマイペースでいいんだ。
これから大事なことは相手に不安を与えないことだ。檜山は27歳、アリスちゃんは26歳彼女達は当然結婚を考えて隆一達と付き合い始めた。隆一達も36際だから結婚話つまりプロポーズをすぐにでもしていいと思う。20代の前半なら少しは付き合ってからだろう
けど、お互いにいい歳だからね。それなのに結婚話を全然しなかったら彼女達は不安に
なってしまう。彼女達は隆一達に恋をしているんだよ。あんな美人達がだよ。


                                 by    D


                                    つづく