暖かく無関心なホッとする人(P君)1978話

 午後5時40分、D君とリーナを乗せたインプレッサは昨日降って凍った雪道も、
いつもより遅いスピードだが順調に走っていた。彼は車の事に詳しかった。東京では
雪が降ることは一冬に2 、3回しかないのでスタッドレスタイヤに履き替えない人が
多いけど、彼は毎年12月になるとスタッドレスタイヤに履き替えた。雪が降らない日
はムダの様に思う人もいるけど、いつ雪が降って来るかわからない。彼のインプレッサ
は4WDだからは車は発進することはできる。しかし普通タイヤだと止まることができない。そんな理由で冬はスタッドレスタイヤに履き替えている。東京で毎年、雪道を普通
タイヤで走っている車が、雪で走れなくなる映像をニュースで流すが、雪道を舐めている
としか思えなかった。彼は4WDにスタッドレスタイヤという完全武装で雪道を走った。
安心感をお金で買っていた。備えあれば憂いなしだ。
 午後5時45分、車はコンビニに着いた。🏪 🚙車が冷えないようエンジンは切らないで、D君は車から降りないで、リーナひとりで買いに行った。店内で牛丼2個とコンビニ
おでん、「こんにゃく1個、大根2個、ガンモドキ1個、ゆで卵1個」を買った。


                                     つづく