暖かく無関心なホッとする人(P君)1863話

D君 「それを年齢とか年収とか家族構成だけで判断してしまうのは、その人の
   人となりがよくわからなくなってしまうと思うよ。理想的な人は何一つ
苦労したことがない。城とかの石垣を見ると解ると思うけど、大体の石は
いびつな形をしている。でもそれらが組み合わさって強靭な土台をつくっている、
これらの石一つ一つは人に例えられる、ある石は強い部分と弱い部分があるけど、
それとは正反対の石と結びつくと思ってもみなかった強靭な石に変化した。
もし城の土台の石が綺麗に真っすぐに切られ積み重った物の集合体だったら
強靭な土台にはならない。今の時代一番大事なのは、どんなことがあっても
くじけない精神力だと思う。理想的な青春時代を過ごさなかった人は挫折もし
失恋もたくさんし涙もたくさん流したけど、そのどん底から這い上がり、
そのたびに精神的に強くなっていった。だから凸凹の石と同じだと思う。
何より自分の理想に合う人にだけ付き合ってみよう。と思う人は残りの人が
どんな思いでいるかを理解しようとしていない。彼らの方が人の悲しみに同情
出来ると思うんだ。ということは彼らは自分の50%エリアから外に出て、相手の
50%エリアに入り込まない。誰かが自分の50%エリアに入り込み、メチャクチャに
したことがあるから、その悲しみを相手に味あわせたくないから、自分の50%
エリアから出ようとしない。」
                                つづく