暖かく無関心なホッとする人(P君)1841話

 午後7時50分、リーナが脱衣室からバスタオルで髪の毛を乾かしながら
出て来たので、代わりにD君が脱衣室に入って行った。////////////////////////////////////
 午後7時55分、D君は、お風呂に入りながら、まださっきの事が気になっていた。
彼は気になる事があると、つい研究したくなってしまう癖があった。僕は割と
高学歴じゃないから、昔は自分の気持ちに正直だったような気がする。でも
社会人になって、会社に上手く溶け込むには、自分の気持ちをストレートに
話さない方がいいかも知れないけど、プライベートなことにまで、自分の気持ち
をストレートに表さないのはどうしてだろう?きっとそうした方が自分が傷つかない
んだろう。本人はそれでいいんだろうが、まわりの人は「この人は何を考えているん
だろう?」と思うようになり、だんだん「あの人のことを心配するだけムダだ。
あの人の好きなようにさせておこう。自分が選んだ道だからね。後になって
泣きついてきても知らないよ。自己責任だからね。」この自己責任という言葉ほど
現代の日本人に欠けているものは無いと思う。
                                つづく