暖かく無関心なホッとする人(P君)1692話

 午後1時、
リーダー 「それとクリスマスイブなんで、本当のクリスマスの意味を出席者に伝えたい
      いんだ。日本人はクリスマスイブといえば、恋人と熱い夜を過ごしたり、
      家族とケーキや御馳走を食べたり、子供はサンタさんからプレゼントを
もらう日だと勘違いしていて、いつのまにかサンタクロースが主役になって、イエス様の
誕生日のことが陰に隠されている。だから出席者には「本当のクリスマスの意味」を
テーマとして伝えたいんだ。そこで考えたのはD君は未信者だったのにどうして教会の
クリスマス以降も教会に来続けたいと思ったか知りたいんだ。未信者の多くはクリスマス
には教会に来ても、そこでクリスチャンの友達が出来なくて、それっきり教会に来なくなります。でもD君は違った。」。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
D君 「そこなんですよ。それはリーダーが人づきあいがうまい人だったからです。魚の
   釣り師の名人は静かにエサの付いた釣り針をたらして魚が食いつくのを待っています。ここで間違いやすいのは魚がまだ十分、エサに食らい付いていないのに釣り糸を引っ張ってしまうことです。驚いた魚はエサはどうでもいいから、そこから逃げようとします
。これが未熟な釣り人のすることです。そうではなく名人は魚がエサを好きなだけ食べさせます、すると釣り針が魚の喉を貫通して、魚は釣り針を外したくても外せなくなります
。こうなればしめたものです。100%その魚はつれます。未熟な釣り人は魚が引っかかったと思って、喜んですぐ糸を引っ張ってしまうから失敗します。教会の伝道でも同じです
。まだ十分にキリスト教のことがわかっていないのに決断を迫ったらどうなりますか?
魚で言えばまだ十分釣り針に引っかかっていないのに糸を引いたら魚は逃げてしまいます
。だからそんなことしないでいれば自然に魚は逃げられなくなります。。。。。。。。。
去年の教会クリスマスで初めて、この教会に来た僕はびくびくしていました。とにかく
違う宗教ですから会う人会う人から説教されるんじゃないかと思っていました。ところが
リーダーは違ったんです。」。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
リーダー 「どういうふうに違ってたの?」。。。。。。。。。。。。。
D君 「何ていうのかな。アメリカンな感じ、日本人は割と一つの事にこだわってそれを
   引きずる感じだけど、じめじめした梅雨みたいな感じ。でもリーダーはカラッと
してて快晴という感じ、とにかく話しやすくて、かといってこちらが知られたくないことに無関心で、絶対聞いてほしくないことを聞いてこない安心感があったからホッとして
この人は信頼できる、この人について行こうと思いました。それにリーダーは僕に一度も
また来週、教会に来て下さい。なんて言わなかったんです。逆に僕の方が来週も教会に
行きたかったんです。」。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。。
                                    つづく