暖かく無関心なホッとする人(P君)1485話

 11時35分、D君は355号室のドアを開けた。
D君 「はい、これでも飲んでもうひと頑張りだね。」と言って、二人でリポビタンDを
   飲んだ。「リカちゃんは僕のことをディーンてあだ名で呼ぶけど、リカちゃんも
   あだ名で呼ばれたいって思ったことない?」
リカ 「ある。カトリーナ。ガッキーは小さい時からリカって呼んでいるけど、中学生
   のとき友達にカトリーナって呼ばれてたの。」
D君 「カトリーナ?」
リカ 「そう。加藤里香って、早く続けて言ってみて。」
D君 「カトウリカ、カトウリカ、カトリカ、カトリカ。」
リカ 「ね、カトリカ、みんなふざけてカトリーカとかカトリーナって呼んでいたの。」
D君 「じゃあ今日から二人だけのとき、カトリーナって言うね。」
リカ 「OK。」
D君 「カトリーナ、午後2時から披露宴だから、お腹がすくから、ちょっとそこにある
   サンドウィッチを食べておいたら。披露宴の式場で新郎新婦があんまりガツガツ
   食べられないよ。目の前に御馳走があっても食べられないよ。それより祝辞とかを
   真剣に聞いていないと、これも仕事だと思えば成功すると思うよ。」
リカ 「OK。」
                                    つづく