暖かく無関心なホッとする人(P君)1271話

 午後7時、聖書を読む時間だ。今晩読むのは出エジプト記16章。イスラエル人はエリム
から出発し、エジプトの国境から出てエリムとシナイの間のシンの荒野に入った。
そのときイスラエル人は、その荒野でモーセとアロンにつぶやいていた。「エジプトの地で肉もパンも満腹になるまで食べていた時、主の手にかかって死んでいたら良かった。
あなたたちは、私たちをこの荒野に連れ出して飢え死にさせようとしている。」それで主
は奇跡を起こした。明け方、地面にマナと言うパンを降らせた、それは地に降りた白い霜
のような細かい物だった。しかし日が上がり暖かくなると、それは溶けて無くなってしまった。そのためイスラエル人は朝早く起きないと食べられなかった。また安息日には
マナは降らなかったので、その前日は2日分のマナが降った。その味はコエンドロの種の
ようで白く蜜のように甘いセンベイのようだった。このマナを毎朝ひとり当たり1オメル
ずつ(1オメルは1エパの10分の1、1エパは23リットル、だから1オメルは2.3リットル。
この2.3リットルのマナが一人分の1日の食糧だった。)集めた。そのマナをイスラエル人はカナンの地の国境に来るまで40年間食べた。そのマナは翌日まで残しておいてはいけなかった。それは翌日になると虫が付き悪臭を放った。安息日の前日のだけそうでなかった。
                                    つづく