暖かく無関心なホットする人(P君) 9話

 礼拝のメッセージは難しかった。それもそうだ、初めて聖書と言う本を読んでいるか
らだ。(正確には、先週も少し読んだ。)一度、最初から読んでみよう。しかし厚い本だ、と彼は思った。
 12時ちょうど頃、礼拝は終わった。せめて聖書のあらすじを知っていれば、と彼は思った。そこに受付の二人の女性が来た。D君はうれしくてたまらなかった。彼女達は
言った。「OOさん、どうぞこちらの部屋に来てください。」と隣の部屋に案内した。
 その部屋は20畳ぐらいある部屋だった。そのテーブルの上には綺麗な花が飾ってあり、おせち料理、みかん、焼いた鮭、すまし汁、お菓子などがあった。波瑠似の人が「OOさんはお餅を何枚食べます?」と聞いて来た。D君は「ありがとうございます。
二枚お願いします。」と言った。正月に、こんな御馳走を食べれるなんて何年ぶりだろう、と思った。今日は実家に帰った若者がいるせいか、先週いなかった若者の顔が、
その部屋にあった。10人ぐらいの若者がいた。自分が最年長だろう。35歳は青年じゃないけど、青年会に誘ってくれたのは嬉しかった。


                            つづく